腎が蓄えている「先天の精」は、幼児期から児童期・思春期・青年期とヒトの身心の成長を促す、原動力となります。
なので、生まれつき「先天の精」が少ない人は、西洋医学で言うところの先天性・遺伝性の疾患に罹っていたり、成長・発育不全や生まれつき病弱である原因の一つとなります。
先天性の疾患や小さなお子様の治療に取り掛かる時は、やはり「先天の精」の問題を必ず意識します。
両親の腎に蓄えられていた「腎精」とよばれるエッセンスを受け取って「先天の精」は形成されますから、お子様の治療をする際の問診時には、その子が生まれる前にご両親がどんな生活をされていたのか、ご両親も子供の頃に病気をしていなかったか、なども詳しく聞くこともあります。
もっとも生まれつき病気がちの子供が全員、腎に問題があったり、両親がかならず病弱だったりする、という訳では決してありません。
つづきます(^^)