もともと、疲れの種類によって疲れを受けとめる臓腑は異なります。
例えば、
気を使いすぎたり、目を酷使したり、肉体労働しすぎると、五蔵の中でも「肝」が疲れてきます。
食べ過ぎ・飲みすぎ・またユーウツな気持ちで居続けると、五蔵の中でも「脾」が疲れてきます。
たばこを吸ったり空気の悪い所に居たり、酷く悲しむ事が続くと、五蔵の中でも「肺」が疲れてきます。
異常に心配し過ぎたり、逆に異常にハイテンションで居続けると、五蔵の中でも「心」が疲れてきます。
しかしいずれの疲れも、長期間に渡ってつづくと、最終的に「腎」が病むようになってきます。
いったん、腎が病んでしまうと、回復力の底力が抜けたようになって、何かと病気が治りにくくなります。
五蔵の中でも、一番下の、しかも後ろ側に位置しているだけあって、生体の底を支えている、といったイメージでしょうか。
長らく疲れが溜まって、体のあちこちに症状がある・・・んだけど、最近はさらに、やたらトイレが近い、足腰がやたらと冷えておもだるい、耳の調子も悪い(耳は腎が司ります)、何しても根気が続かない・・・といった感じになってきたら、疲れが酷くて腎まで故障しているのかもしれません。
病気のメインの原因は、他の五蔵の不調にあるんだけども、治療しても今一つ、キレイに治りきらない、、、、そんな時に、ちょっと腎を助ける治療をしてあげると、だんだん元気になってきた。
そんなことが、最近あって、よ~~~く注意するように、診させていただいています。
続きます(^^)