先日、当院に長らくお越しくださっていた患者さんが札幌へ引っ越されたのですが(この春は、そんな方が多かったです)、その際にご紹介させていただいた札幌の鍼灸院を受診されるとのご連絡を頂き、カルテを送らせていただく、ということがありました。
当院では「北辰会」という団体で統一したカルテを使って治療に当たらせていただいていますが、紹介先の先生も同じ所で勉強されていた先生なので(というより、私よりずっとキャリアが長い先輩です(^^))、治療に必要な情報をすぐさま共有していただけたかなと思います。
こういう時に、カルテの形式が統一されていると便利です。
違う治療院で治療を続けるときの「違和感」を最小にできますから。
鍼灸業界は、当院のように東洋医学の視点に立って治療する先生方の中でも、流派が沢山あってやり方がまるで違ったりするので、情報が共有されにくい、という事情があります。
(あ、でも違う流派の先生でも、東洋医学・中医学・漢方を専門にしている先生ならお話しも通じるんじゃないかと思いますね。若造のくせに偉そうなこといいますが、そんな先生方とは積極的に交流してみたいですね~)
東洋医学なんかまるで信じてない、西洋医学の考え方で鍼灸するぞ、って先生も多いですし。
患者さんからすれば、治療の仕方が先生ごとであまりに違い過ぎて、引っ越したりなんなりした先で鍼灸院を訪ねたら面食らう、なんてことよくあると思います。
かくいう私も、一般的な鍼灸接骨院とは全然違うやり方ですから、初めてお越し下さる方は同じようにびっくりされてるかもしれませんけど(笑)
もちろん流派や治療スタイルが同じでも、先生ごとの「個性」はやっぱり違いますから、微妙に違う、というのは避けられませんが、それでもせっかく当院の治療に慣れて下さった方には、できるだけ違和感の少ない所へご紹介したいと思うのが自然だと思います。
前述の患者さんも上手いこと治療が継続していただけたら嬉しいです(^^)
新しい土地でも元気にやっていけるよう、お祈りしております。