ちょっと慌ただしくて、ブログが随分と空いてしまいました・・・(;'∀')
先日(25日)から急に寒くなり、昨夜からは強風が吹き続いています。
外を歩くと、ほっぺたが痛いです(>_<)
寒いから、なのか近頃は患者さんのお身体を診させて頂くと、お灸をした方がいいかな? という方がチラホラ増えてきました。
「はりきゅう専門」と謳っていますので、当然ですがお灸もやります。
キチンと艾を一捻り、一捻り据えるお灸もしますが、
(小さいでしょ? 生の米粒かその半分くらいの大きさで捻るんですよ。)
他にも、もぐさを筒状に束ねたものを燃やして「かざして」使う「棒灸」(温灸とも)もよく使います。
直接もぐさを体表面に乗せて燃やすお灸に比べると、こちらの方がマイルドな暖かさです。
身体の芯までポカポカしてくるので、単純な冷えからくる様々な病気に即効性があります。
(冷え性、なんかはわかりやすいですが、他にも腰痛・関節痛、腹痛・下痢なんかは代表的なものです)。
ぐ~っと体表に近づけると、火が燃えてるんですから当然熱いはずなんですが、体調を崩しているとなかなか熱さを感じなかったりします。
そんな時は、熱く感じるまでやります( ー`дー´)キリッ
押し付けたりはしないですよ(←そんなことしたら、誰だって熱いわ!)"かざす”だけ。
熱さを感じたら、手を当てて冷まし、また近づけては冷まし、、、と30~50回くらい、手早くやると、大方身体があったまってきます。
冷え性、と思いきや、実は身体の奥に熱がガンガンこもっている、という方が現代人では多いので、安直に冷え性だからお灸とは使いませんが、「身体の奥まで冷えがあるな」という時に使うとホントーに気持ちがいいですよ( ^)o(^ )
私たち鍼灸師や漢方の先生方が勉強する古典『黄帝内経』には、
ー医者が同じ病気の者を治療するのに、治療の方法が違うのはどーして??」
ーそれは、住んでるところも違えば、体質も違うからですよ。
北に住んでいる人は、寒い地域で乳製品をよく食べるから、身体の芯まで冷えて病気する人が多いんですよ。
だからその地方の人を治療するのには、お灸がいいことが多いんですよ。
という内容も書かれていたりします。
北方者、天地所閉臓之域也。
其地高、陵居、風寒冰冽。
其民楽野処而乳食。
蔵寒生満病。
其治宜灸焫、亦従北方来。(黄帝内経『素問』異法方宜論(12))
私たち道産子もまた、かの先人のおっしゃる「北方の民」といえなくもないから、寒い時期は特にお灸がよく効くのかもしれませんね。
そういえば、たまに「はりは怖いからお灸でやって」というお電話の問い合わせが来ることがありますが、その方にあった治療はわたくしが診察させて頂いた上で、もっとも良いと思うものを選択させていただくので、「お灸をやってほしいから」という理由だけでお灸だけの治療をすることはありません。
ただ、ど~~~~しても、鍼がこわい!! けど治療を受けたい。お灸ならOK。
という方は、刺さない鍼なども併用して対応させて頂いてます。
・・・はりだって気持ちがいいんですけどねぇ…