この仕事をしていると、アレルギーの患者さんの治療をすることが多くあります。
はりきゅうでアレルギー?? と意外に思われる方も多いかもしれませんが、東洋医学の世界では割とポピュラーな疾患です。
またアレルギー疾患を患う患者さんの間でも、鍼灸まで行かなくても漢方や東洋医学にかかるのは、そう珍しい事ではありません(かくいう私も東洋医学のお世話になった患者の一人ですし)。
比較的多く出くわすのは、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、食物アレルギー、花粉症(北海道だとシラカバ・ヨモギが多い)、動物アレルギーなど。
私が治療させて頂いた中で変わったケースでは、化学薬品によるアレルギーってのもありました。
ここ最近は、アトピー性皮膚炎・食物アレルギーが治ってきたというケースがちらほら出てきました。
そこで、ふと気になったのが「どれくらいの期間で治ったか?」ということ。
これは鍼灸に限らず、医療を受ける方の気になるポイントだと思います。
さっそく、最近調子のよい患者さんのカルテを見てみますと・・・
早いのだと、1カ月(皮膚炎)←いくらなんでも早すぎるので、現在も経過を注視してもらっています。
他、6カ月、10カ月(皮膚炎・果物アレルギー・花粉症)
・・・うん、やっぱり「まちまち」でした。
アレルギー以外でも慢性病は総じて「まちまち」です。
緩やかに改善はしているものの、1年10カ月通いながら、まだ治療を継続されている方もいます。
私の師匠も著書の中で、アレルギー(に限らず全ての慢性病全般に言えますが)の治療期間は、数回から5年、10年まで様々、と書かれています。
皮膚炎の「かゆみ」だけ取れてグッスリ寝れても、皮膚の「荒れ」だけ残ってる、ってのもありますしね。
更に「完治」と呼ぶには、今後再発しないかどうかもチェックしていかないといけません。
アレルギー疾患が厳密な意味で「治った」と呼べるには、なかなかハードルが多いんですよ(^^ゞ
「別に医学的に治ってなくてもいい!これで満足♪」とおっしゃって、治療を切り上げる方もいます。
そりゃ、普段の生活に差し障りない程度に治れば、厳密に治ったか否かなんてどうでもいいのかもしれません。
しかし万全を期するなら、ある程度症状が治まってからも、定期的に治療をした方が再発予防になりますし、
再発しても、そう酷くならず早い目に治ってくれるので、
ある程度、落ち着いたら間隔を空けて、定期的に通われることをおススメしています。