漢方と鍼灸23 桂枝茯苓丸①

今回は、「桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)」から漢方と鍼灸、ことに桂枝茯苓丸と関りが深い「血」について、鍼でできることについても含めて勉強していきたいと思います。

 

しつこく書いていますが、鍼灸師も東洋医学に基づく治療をしようと思ったら、処方ができなくても、漢方について勉強しないといけません。

実際に飲みたいという人は、お医者さん・薬剤師さんにご相談下さいm(_ _)m

 

さて、この桂枝茯苓丸ですが、現代の病院でも処方されることが多い漢方のひとつで、特に女性の方でしたら飲んだことのある方もいらっしゃるかもしれません。

  

まずは出典から。

(しつこく出典を書いてますが、東洋医学はある意味、歴史。すなわち長い時間を武器にしている面があります。先哲には必ず敬意を払うのが作法です。)

 

初めて桂枝茯苓丸の処方が登場するには、中国後漢時代(3世紀)、

このブログでもしょっちゅう出てきます、張仲景先生が書かれた『傷寒雑病論』。

この中で『雑病』に当たる部分について纏められた部分を『金匱要略』と呼び、桂枝茯苓丸の処方はこの金匱要略に初めて登場します。

 

金匱要略の第20篇「婦人妊娠病脈症弁治」、つまり産婦人科の病気について書いてますよ、という篇に登場しますので、書かれている内容は女性の患者さん相手の内容と思ってください。

 

さて原文、まずは全文を俯瞰しましょう。

 

“婦人宿有癥病、経断末及三月、而得漏下不止、胎動在臍上者、為癥痼害、

妊娠六月動者、前三月経水利時、胎也。

下血者、後断三月衃也。所以血不止者、其癥不去故也。当下其癥、桂枝茯苓丸主之。“

 

と書かれています。

 

”婦人宿(もと) 癥病(ちょうびょう)有り、”

 

現代中国(中華人民共和国成立後の中国を指します)において、金貴要略研究の大家とされる何任先生の著書『金貴要略新解』を翻訳した『金貴要略解説』(東洋学術出版)の解説をお借りすると、「癥病」というのはお腹に塊があることなんだそう。

 

『漢方用語大辞典』(燎原)では「癥瘕(ちょうか)」とは、お腹の中で腫れたり痛んだりする一種の病証であり、なかでも痛みが固定して一定の場所にあるのを「癥」としています(対して、一定しないのは「瘕(か)」)。

この中では、「気分の抑欝が飲食による内傷(まー、食いすぎのこと、かな?)によって、気機(気の流れ)が阻滞し、瘀血が内に滞り、だんだんと積もっていったもの」とされます。

 

この「瘀血」というのが桂枝茯苓丸を勉強する上で、キモになりそうです。

 

瘀血とは、東洋医学の世界における「血」が停滞して蓄積し、「病理産物」となって身体に悪さをしているもの、と捉えます。

(*西洋医学でいう「血~blood~」と似ていますが、違います。混同しないでね。)

 

それが宿(もと)~有り・・・もともとお持ちのご婦人が、、、と始まります。

 

・・・長くなるんで、続きますm(_ _)m

 

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