“刺さない鍼”
日本独特の鍼 “打鍼”
当院の鍼は非常に細く、思っているほど痛みを感じないものですが、それでも敏感な方、あるいは小さなお子様には「刺さない鍼」を使います。
上の写真は室町時代から安土桃山時代に開発された日本古来の鍼で「打鍼」と呼ばれるものです。
当時は細く鋭いハリをお腹に打ちいれていたこの鍼を、当院院長の師匠である藤本蓮風先生が先端を丸くして「刺さない」鍼に改良した所、十分に治療効果が出せる事を発見したものです。
当院では、非常に敏感な体質で刺入する鍼では過剰に反応してしまう方や、小さなお子様の治療に、あるいは闘病生活が長く、体力が弱ってしまった方などにも使います。
先端が丸いので、おそらくは先端恐怖症の方も平気だと思います。
受けていると、とても気持ち良いですよ(^^)
お子様や敏感な方に！
“古代鍼”
紀元前113年頃に埋葬された、中山靖王・劉勝
（※『三国志』がお好きな方は、聞いた事のある方もいらっしゃるのではないでしょうか？ 『三国志演義』の主人公・劉備玄徳の先祖とされる王様です(^^)） の墓が１９６８年に発掘調査されたのですが、その際に鍼の道具が一緒に埋葬されているのが発見されました。
その鍼のレプリカを基に藤本蓮風先生が作ったもので、「古代鍼」と呼んでいます。
発見された鍼がそもそも人体に刺せるような形状をしていなかったという不思議な鍼でしたが、藤本蓮風先生がこれを研究し、実際に「刺さないでツボに”当てる”または”かざす”」という治療をしてみた所、十分に効果が認められ、当院でも治療に使っています。
特に赤ちゃんや大病を患い体力の弱った方、また敏感な方などに非常に良く効きます。